「え?馬力がくるの!?嬉しい!!」開店準備をしていて通りがかった人からかなりの頻度で頂くこのお言葉、いつも胸にグッときます。突如閉店してもう5年も経つのにたくさんの人が覚えてくださっていて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
馬力軒というらーめん屋
馬力軒として淡路市は志筑の県道沿いで営業していたらーめん屋、毎日たくさんのお客様にお越しいただき、叱咤激励をいただきながら営業しておりました。やむおえない事情で閉店してしまったものの、いつかまたこの志筑の土地でらーめんを提供したい!という思いでおりました。

そんなある日、いくつもの偶然が重なって元のお店からほど近くのこの場所にご縁を頂きました。新たならーめん店をはじめるので、馬力軒という名前を残すのか?このお店のトレードマークでもある虎の絵もあるし、馬にしたら虎に食べられちゃうしな…とお店の名付けに悩んでおりました。
「馬力の虎」が生まれた日
そしてまたもや奇跡的な出会いが。馬力軒のお客様でもあり、しまたん(この場所の前のお店)のお客様でもあったある女性とお話しする機会がありました。かくかくしかじかで…と名付けに悩んでいることをお話しすると、ほんの数秒考えられて「馬力の虎は?」と!
即決でした。関係者一同「それだ!!」と叫んでしまったくらいしっくりときたのでした。今までのことはすべて背負い、これからのことをつくり上げていく。たかがらーめん、されどらーめん。このらーめんという道を全力で歩んでいく虎になろう、そんなカッコ良さげなこだわりは後から足すことにしました(内緒です)
「らーめん」「しまそば」2本の柱
こうして生まれた「馬力の虎」は、「らーめん」と「しまそば」という2本の柱で精進していきます。「それってどう違うの?」と疑問に思うあなた!それはまだ私たちにもわかりません笑
いままで馬力で創ってきた「らーめん」には、愛情も誇りもプライドもしっかり持っています。では「しまそば」とは?実は私たち馬力の虎が考える「しまそば」は味のジャンルではないのです。
「しまそば」を創りたい
淡路島という地に生まれ暮らす私たちですが、実は淡路島には「食材」の名物は多数あるのですが「料理」の名物はあまり根付いてはいません。美味しい食材は山ほどあるし、美味しい麺もある、でもそれらがひとつになった「淡路島のそば」というジャンルはまだ存在していないと考えます。
私たち馬力の虎だけではなく、島内のいろんなお店で「しまそば」というメニューが当たり前に出て、島内のみなさんが当たり前に愛して食べてくれる。そんな「しまそば」を創りたい。お客様や島の他店様と共に創り、育てていきたい。それが私たち馬力の虎が掲げる「しまそば」の理念なんです。
「流行り」ではなく「根付き」
馬力の虎は流行ることを目指しません。もちろん繁盛して欲しいと心から願っていますし、誠心誠意全力で繁盛させるつもりです。でも目指すのはあくまで「流行り」ではなく「根付き」です。
近所のみなさまが「今日も馬力にするかな♪」というような、気軽で当たり前の存在、でもいつの間にか無くてはならない存在になっている、そういうらーめん屋でありたいと思っています。

「またきたよー!」「まいどありがとうございますー!」そんなやりとりが毎日当たり前にある。そしてそれがずっと続いていく。私たち馬力の虎の目指す姿です。今日もまた、いらっしゃいませ!!